主人公・立石銀三郎は大道芸人。今は神奈川県秦野市で居候の身。ある日、一人の若者・山下哲生が現れ、ふとしたことから世話を焼くことになる。
自らの進む道に迷い悩む中、銀三郎や周囲の人たちの温もりに触れ、次第に心を開き、林業のアルバイトに就く哲生。仕事の傍ら、同僚らの環境保護の活動にも興味を抱くことで、生きる目標を見い出す。しかし、突然みんなの前から姿を消してしまった。
哲生に一体何があったのか…。
再び秦野を訪れた哲生は、銀三郎に悩みを打ち明け、もがき苦しむ。そんな哲生が、一歩を踏み出せたのは、銀三郎の励ましと、一冊の手作り絵本だった。